“ならび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ナラビ
語句割合
74.4%
9.8%
8.5%
3.7%
1.2%
原作並1.2%
長屋並1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
北斎のあらゆる方面の代表的作品とまた古来日本画の取扱ひ来りし題材ならびにその筆法とを一瞥いちべつもとに通覧せしむる辞彙じいの如きものなり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
翌日になりますと、新吉原町辨天屋祐三郎抱え紅梅ならびに下河原園八郎という清左衞門の弟をお呼出しに相成るという一寸一息つきまして。
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
そこには、黒漆塗の六枚厨子扉があって、青銅でならび獅子を刻んだ閂の上には、大きな錠前がぶら下っていた。
夢殿殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
專ら運用うんようを指せば、則ち形前も亦之を氣と謂ふ、ならびに不可無し。浩然かうぜんの氣の如きは、專ら運用を指すも、其の實太極たいきよく呼吸こきふにして、只是れ一せいなり。之を氣げんと謂ふ、即ち是れ理なり。
仏典に名高い賢相大薬マハウシャダの妻毘舎佉ヴィサクハ女、美貌智慧ならびに無双たり。
「——さあいいですか。表状を読みますよ。十一月十一日AK第一放送、午後八時より同三十分まで、ラジオドラマ『空襲葬送曲』原作並ならびに演出、馬詰丈太郎——とネ。これは全国中継です」
人造人間事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
界隈かいわいの者が呼んで紅梅屋敷という、二上屋の寮は、新築して実にその路地の突当つきあたりとおり長屋並ならびの屋敷越に遠くちらちらとあるくれないは、早や咲初さきそめたつぼみである。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)