“咲初”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきそ50.0%
さきそむ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
界隈かいわいの者が呼んで紅梅屋敷という、二上屋の寮は、新築して実にその路地の突当つきあたりとおり長屋並ならびの屋敷越に遠くちらちらとあるくれないは、早や咲初さきそめたつぼみである。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
只富士川游さんの所蔵の蘭軒雑記に、「千屈菜せんくつさい、和名みそはぎ、六月晦日御祓みそかみそぎの頃より咲初さきそむる心ならむとわが考也、赤荻先生にも問しかば、先生さもあらむと答られき」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)