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ならべ
さて此
一掘に
産をはれば又それに
並て
掘りては
産、うみてはほり、
幾条もならべほりて
終には八九尺四方の
沙中へ
行義よく
腹の
子をのこらず
産をはる。
或は所を
替ても
産とぞ。
變更するとは物の不思議と思つてゐたが
此咄でやう/\
素は
譯つたり然ども醫師といふ奴が
態々彼所へ行し
上あらぬことさへ
並しは
何考へても
合點行ずモシ小僧どん其醫師の
年齡恰好その他に是ぞと云ふ目印はハイ
登時吾儕は家にゐたゆゑお茶も出たり話にも
聞惚れよく/\見ましたが年の頃は二十七八
丸顏にして色黒く
鼻は
双親皈り来りて
膝を
双て人の家に
在らんは心も安からじとて
諾ず。
双親皈り来りて
膝を
双て人の家に
在らんは心も安からじとて
諾ず。