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ならべ
命のかぎりなれば
夫婦声をあげほうい/\と
哭叫ども、
往来の人もなく
人家にも
遠ければ
助る人なく、手足
凍て
枯木のごとく
暴風に
吹僵れ、
夫婦頭を
並て雪中に
倒れ
死けり。
言懸否と言ば以前の事を大聲にて
並る故仁左衞門も
殆ど困り入けるが
急度工夫をなし本町の肥前屋へ來り
内々相談に及びけるは彼三吉事とても
生置ては我々が身の
詰りなれば
謀計を以て
渠を
さて此
一掘に
産をはれば又それに
並て
掘りては
産、うみてはほり、
幾条もならべほりて
終には八九尺四方の
沙中へ
行義よく
腹の
子をのこらず
産をはる。
或は所を
替ても
産とぞ。
變更するとは物の不思議と思つてゐたが
此咄でやう/\
素は
譯つたり然ども醫師といふ奴が
態々彼所へ行し
上あらぬことさへ
並しは
何考へても
合點行ずモシ小僧どん其醫師の
年齡恰好その他に是ぞと云ふ目印はハイ
登時吾儕は家にゐたゆゑお茶も出たり話にも
聞惚れよく/\見ましたが年の頃は二十七八
丸顏にして色黒く
鼻は
○
百樹曰、
余仕に在し時同藩の文学関先生の
話に、
君侯封内の(丹波笹山)山に
天然に
磨の
状したる石をつみあげて
柱のやうなるを
並て
絶壁をなし、
満山此石ありとかたられき。
○
百樹曰、
余仕に在し時同藩の文学関先生の
話に、
君侯封内の(丹波笹山)山に
天然に
磨の
状したる石をつみあげて
柱のやうなるを
並て
絶壁をなし、
満山此石ありとかたられき。