“世並”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よなみ60.0%
よな40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紙片しへんと鉛筆を出して姓名を請うたら、斗満大谷派説教場創立係世並よなみ信常しんじょう、と書いてくれた。朝露のは子供にほんを教え、それから日々夫婦で労働して居るそうだ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
「ヘェー、大層なことになるものだね、世並よなみが悪いわけだ」
その翌年それから去年と、先生を花へおさそい申すことも出来ぬ世並よなみに墜ちてしまった。ことしも、この汽車の様子では、到底おともなど思いもよらぬことである。
花幾年 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
いかに世並よなみが悪いといっても、凶作飢饉ききんというでもないのですから、大の男がざるや風呂敷を持って三升の米を貰う行列に加わるわけにもいかず、女子供に限ったのは