トップ
>
『花幾年』
ふりがな文庫
『
花幾年
(
はないくとせ
)
』
東京の春があらかた過ぎてから、ことしの花はどうだったかと思い出した年があった。自分だけかと思って、恥しいことだとひとりで赭くなって、誰にも言わなかった。五月近くなってから、「ことしの花は、どうだったけなあ」一人言い二人言い、言い出す人が、ち …
著者
折口信夫
初出
「旅 第二十一巻第四号」1947(昭和22)年4月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
御陵
(
みはか
)
殆
(
ほとんど
)
却
(
かえっ
)
上
(
かみ
)
柄
(
がら
)
夕光
(
ゆうかげ
)
圧
(
おさ
)
郡
(
ぐん
)
降
(
くだ
)
中
(
なか
)
世並
(
よな
)
伴
(
とも
)
訣
(
わけ
)
睫
(
まつげ
)
﨟次
(
らち
)
一
(
ひと
)
筈
(
はず
)
脚絆
(
きゃはん
)
腸
(
はらわた
)
莟
(
つぼみ
)
赭
(
あか
)
黄昏
(
たそがれ
)
這入
(
はい
)
頻
(
しき
)
頂
(
いただき
)
鄙
(
ひな
)
長嶺
(
ながね
)
咎
(
とが
)
不覚
(
ふかく
)
事毎
(
ことごと
)
亘
(
わた
)
亦
(
また
)
何処
(
どこ
)
併
(
しか
)
冥加
(
みょうが
)
和泉
(
いずみ
)
甍
(
いらか
)
大抵
(
たいてい
)
娘御
(
むすめご
)
希
(
ねが
)
憑
(
つ
)
捲
(
ま
)
春洋
(
はるみ
)
河内
(
かわち
)