“並木道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なみきみち50.0%
ブリヴァール16.7%
ブリヷール16.7%
ブリワール5.6%
ブルヴァール5.6%
プリワール5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公園の並木道なみきみちにはいると、書記はふとお友だちの、若い詩人にであいました。詩人は、あしたから旅にでかけるところだと話しました。
有名なマントをひっかけてたたずんでるプーシュキンの頭は、街燈、電車のポール、並木道ブリヴァールの冬木立の梢などの都会的錯綜の間にぼんやり黒く見える。
モスクワの辻馬車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
若葉の香の濃い並木道ブリヷールのアーク燈の下をぞろぞろ散歩しているモスクヷの人々にまじって歩きながら、伸子はこの群集の流れの中で
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
凍って白い並木道ブリワールでは大勢の子供がスキーで遊んでいる。母親や子守のいるベンチの前を中国の女が、ゴムでつるした色つきまりを売って歩いた。
赤い貨車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
モスクワ市をかこむ環状並木道ブルヴァールは今美しい五月の新緑である。ストラスナーヤ広場からニキーツキー門まで柔い菩提樹リーパの若葉がくれに、赤、黄、紺、プラカートの波が微風にふくらんだ。
モスクワ印象記 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
これを書いたのは、モスクワ市をかこむ並木道プリワールのはずれにあるアストージェンカという町の狭いクワルティーラ(アパートメント)の一室だった。