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『モスクワの辻馬車』
ふりがな文庫
『
モスクワの辻馬車
(
モスクワのつじばしゃ
)
』
強い勢いで扉が内側からあけられた。ともしびがサッと広く歩道へさした。が、そこから出て来たのは案外小さい一人の女だった。 歩道に沿って二台辻馬車が停っている。後の一台では御者が居眠りしていた。前の御者台に黒い外套を着て坐っていた御者が扉の音で …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「読売新聞」1931(昭和6)年1月1日、4日、6~9日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約17分(500文字/分)
朗読目安時間
約28分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
扉
(
ドア
)
普足
(
なみあし
)