“歯並”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はなみ70.6%
はならび23.5%
はなら5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きく見開いた、瀬戸物の様なうつろな目が、空間を見つめ、だらしなく開いた唇の間から、美しい歯並はなみと舌の先が覗いていた。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其所そこ叮嚀ていねいみがいた。かれ歯並はならびいのを常に嬉しく思つてゐる。はだいで綺麗きれいむね摩擦まさつした。かれ皮膚ひふにはこまやかな一種の光沢つやがある。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ところへ突然呼びけられたのだから——粗末な歯並はならびだが向き出しに笑顔を見せてしきりに手招きをしているのだから、ぼんやり振り返った時の心持が、自然と判然はっきりすると共に
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)