“歯咬”のいろいろな読み方と例文
旧字:齒咬
読み方割合
はが75.0%
はがみ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
己はどうも為方がないから、心中では歯咬はがみをしながら、おとなしく話した。エレナを留守宅まで連れて行つて、そこで別れたと云つたのである。
歯咬はがみをして我家のかたをさして行くと、邸のあたりが非常に混雑して提灯ちょうちん右往左往うおうさおうに飛びます。
昨夕ゆうべこの坂の中程で転んだお角が、れったがって歯咬はがみをしながら、鼻緒の切れたその下駄をポンと仕置場のやぶの中へ投げ込んだ時に、米友は怪訝けげんかおをして見ていました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
呼べばこだまは返せども、雲はゆうにして彼はこたへず。歯咬はがみして貫一は後を追ひぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)