やさ)” の例文
「やさし」は、恥かしいということで、「玉島のこの川上に家はあれど君をやさしみあらはさずありき」(巻五・八五四)にその例がある。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
ここに豐玉とよたま毘賣の命、その伺見かきまみたまひし事を知りて、うらやさしとおもほして、その御子を生み置きて白さく
世間よのなかを憂しとやさしと思へども飛びさりかねつ鳥にしあらねば(巻五)
万葉集の恋歌に就て (新字旧仮名) / 三好達治(著)
世間よのなかしとやさしとおもへどもちかねつとりにしあらねば 〔巻五・八九三〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)