“死恥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しにはじ85.7%
しにはぢ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな小んまい石塔で死恥しにはじかかされて——といおうとしたが、いねは黙ってしまった。するとまた子供の一人がいう。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
言うに言われぬわけあって、夫殺しの咎人とがにんと、死恥しにはじさらす身の因果、ふびんとおぼし一片の、御回向ごえこう願い上げまする、世上の娘御様方は、この駒を見せしめと、親の許さぬいたずらなど
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
死者もその間は死恥しにはぢをさらさぬ譯にはゆかぬし、死者の遺族などは重々困難の立場に立つ譯だ。自殺は人の勝手のやうなものだが、華嚴飛び込くらゐ智慧の無い、後腐あとぐされの多い、下らない死方しにかたは無い。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)