“死方”の読み方と例文
読み方割合
しにかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私のこの異常な死方しにかたの裏面に隠されている、或る驚くべく、恐るべき秘密を看破して下さるのを一刻千秋の思いで待っていたのです。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
ところが、それから間もなく、左様、ひと月も経った頃でしょうか、今度は灯台長の川村という老人が、全く同じような死方しにかたをしたのです
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
誰もかもが獨特な死方しにかたをしてゐるのだ。男達の中には、甲冑の下に奧深く、あたかも囚人のやうに、その死を閉ぢこめて置いた者もあつた。