“赤縄”のいろいろな読み方と例文
旧字:赤繩
読み方割合
えにし40.0%
せきじょう20.0%
せきじよう20.0%
ゑにし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば今の細君とても、やがてその黄金の尽きなむ時は、彼との赤縄えにし絶ゆる時なるべし。
葛のうら葉 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
またその叢書の『続幽怪録ぞくゆうかいろく』の中にある定婚店じょうこんてんの話は、赤縄せきじょうえんの伝説である。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
御釜の音なかりしは、祝部等はふりたちが身の清からぬにぞあらめ。既に聘礼しるしを納めしうへ、かの四三赤縄せきじようつなぎては、あたある家、ことなるくになりともふべからずと聞くものを。
われ一人の女性を救ひ、茲に妻となして、永恒の赤縄ゑにしを結ぶと雖も、いささかも亦浮きたるほこりを思はず。人間の悲願いよいよ高けれども、又あながち世の鄙俗いやしきを棄てず。
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)