縁由ゆかり)” の例文
一条家でも、御縁由ゆかり殊更ことさらに深い東山の光明峰寺こうみょうぶじをはじめとし、東福、南禅などにそれぞれ分けてお納めになりました。
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
小倉とか小椋、大蔵など、オグラという言葉は、私は山上の「小暗き所」という意味だろうと思うが、こういう苗字や地名は、大体において、この木地屋に縁由ゆかりがあると見られる。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
賣代うりしろなし此旅籠屋は少しの縁由ゆかりも有りけるまゝ下女に雇はれ候ふなり先頃貴方あなたの御めぐみに預るのみか取り分て下し給ひし一品はとみたる人の千金にまして忘れぬ御恩なり今夜にせまる貴方の御難儀大概たいがい御察し申たり今夜は私が何なりとお救ひ申し參らせん御安堵あれと請合うけあひながらも過さりし親の病苦びやうくや身の憂事うきこと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一条家でも、御縁由ゆかり殊更ことさらに深い東山の光明峰寺こうみょうぶじをはじめとし、東福、南禅などにそれぞれ分けてお納めになりました。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)