所縁ゆかり)” の例文
その所縁ゆかり家族やからともあがめられき、あゝブオンデルモンテよ、汝が人のすゝめをれ、これとえにしを結ぶを避けしはげにいかなるわざはひぞや 一三九—一四一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
国府津の寺は、北村君の先祖の骨を葬ってある、そういう所縁ゆかりのある寺で、彼処では又北村君の外の時代で見られない、静かな、半ば楽しい、半ば傷ついている時が来たようであった。
北村透谷の短き一生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もっと所縁ゆかりのものとのみ、僕の身の上は打明けないのです。
運命論者 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)