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縁
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ゆかり
ふりがな文庫
“
縁
(
ゆかり
)” の例文
『未だ聞かれずや、大臣殿(宗盛)の
思召
(
おぼしめし
)
にて、
主上
(
しゆじやう
)
を始め一門殘らず
西國
(
さいごく
)
に落ちさせ給ふぞや、もし
縁
(
ゆかり
)
の人ならば跡より追ひつかれよ』
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
尾張国
内海
(
うつみ
)
というところまで来たときは、てっきりそこが、最後だと思った。というのは、故左馬頭義朝が討たれた
縁
(
ゆかり
)
の地だったからである。
現代語訳 平家物語:11 第十一巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
また
之
(
これ
)
から
日本
(
につぽん
)
まで
夫人等
(
ふじんら
)
と
航海
(
かうかい
)
を
共
(
とも
)
にするやうになつた
不思議
(
ふしぎ
)
の
縁
(
ゆかり
)
を
言葉
(
ことば
)
短
(
みじか
)
に
語
(
かた
)
ると、
夫人
(
ふじん
)
は『おや。』と
言
(
い
)
つたまゝいと
懷
(
なつ
)
かし
氣
(
げ
)
に
進
(
すゝ
)
み
寄
(
よ
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
遠く白根の山ふところから、かりそめの
縁
(
ゆかり
)
の女を呼び寄せてどうする気だ。彼には近き現在に於てお銀様があるはずだ。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
孔子
(
こうし
)
の教えのごときは、よほど俗界に
縁
(
ゆかり
)
の近いものであるが、なお恭謙譲の三者をもって最高の徳として考えている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
人々は驚くであろうが、そのほとんどすべてはあの民衆の生活に一番
縁
(
ゆかり
)
の深い雑器の類であった。人々が俗称して「
下手物
(
げてもの
)
」と蔑む低い器物である。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
もう自分には何の
縁
(
ゆかり
)
もなくなった遠い前世の夢が、
悔
(
くい
)
もなく、ただ遥かな想い出のように
蘇
(
よみがえ
)
って来るのです。
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
東郷家にとっても、八雲にも、何の
縁
(
ゆかり
)
もない機屋であったが、多門寺の住職と道で口をきいたのが縁になって、彼女は、ここに今夜の
折
(
おり
)
を待っていたのであった。
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
磨ぎ
清
(
すま
)
したる三日月は、惜しや雲間に隠れ
行
(
ゆ
)
き、
縁
(
ゆかり
)
の藤の紫は、厄難いまだ解けずして再び奈落に陥りつ、外より
来
(
きた
)
れる得右衛門も鬼の手に捕られたり。さてかの下枝はいかならん。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「お主は川森さんの
縁
(
ゆかり
)
のものじゃないんかの。どうやら顔が似とるじゃが」
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
取り
外
(
はぐ
)
つては一生にまた出逢ふことは覚束ないなれば、源太は源太で
我
(
おれ
)
が意匠ぶり細工ぶりを是非遺したいは、理屈を自分のためにつけて云へば我はまあ感応寺の出入り、汝は何の
縁
(
ゆかり
)
もないなり
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
もし許しておく時は、他国する者が増すであろう。他国したものは
縁
(
ゆかり
)
を
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
駒形は
時鳥
(
ほととぎす
)
に
縁
(
ゆかり
)
のあるところであるなと思ったことがあります。
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
上人と私とに深き
縁
(
ゆかり
)
を結ばせたものは、私自身の力ではないのです。何者かが私に贈る命数によるのです。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
汝はなんの
縁
(
ゆかり
)
もないなり、我は先口、汝は後なり、我は頼まれて
設計
(
つもり
)
までしたに汝は頼まれはせず、
他
(
ひと
)
の口から云うたらばまた我は受け負うても相応、汝が
身柄
(
がら
)
では不相応と誰しも難をするであろう
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
悪しき紙と良き文化と果して
縁
(
ゆかり
)
があらうか。とりわけ日々手にする文翰箋や、著はす書物や、それ等のものにどんな紙を選んでゐるか。手近な紙で、国民の平常が忍ばれよう。
和紙の美
(新字旧仮名)
/
柳宗悦
(著)
その間にはいつも必然な
縁
(
ゆかり
)
が結ばれてくる。よき化粧とは身に施すものではなく、身に従ふものであらう。原料を只の物資とのみ思つてはならぬ。そこには自然の意志の現れがある。
雑器の美
(新字旧仮名)
/
柳宗悦
(著)
その間にはいつも必然な
縁
(
ゆかり
)
が結ばれてくる。よき化粧とは身に施すものではなく、身に従うものであろう。原料をただの物資とのみ思ってはならぬ。そこには自然の意志の現れがある。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
だが万般の事象は皆同じ法のもとに
育
(
はぐく
)
まれているのである。人々は宗教と工藝とその間に何の
縁
(
ゆかり
)
があるかを
訝
(
いぶか
)
しく尋ねる。そうしてそれをただの器物のことに過ぎぬと云って
蔑
(
さげす
)
むようである。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
かくして私が上人の調査に就く
縁
(
ゆかり
)
は、漸次固く結ばれました。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
何か私と
縁
(
ゆかり
)
があるのであらうか。
赤絵鉢
(新字旧仮名)
/
柳宗悦
(著)
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
“縁”を含む語句
因縁
由縁
縁端
所縁
縁付
離縁
縁辺
縁者
川縁
縁取
河岸縁
縁飾
縁附
血縁
縁側
縁起
縁故
縁喜
笹縁
縁切
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