“縁取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふちど62.5%
ふちどり12.5%
へりど12.5%
へりと6.3%
へりとり6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階の両側ふたがわのところどころには、黄羅紗きラシャにみどりと白との縁取ふちどりたる「リフレエ」を着て、濃紫こむらさきはかま穿いたる男、うなじかがめてまたたきもせず立ちたり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それよりも其處に持つてゐらつしやる無地むぢのハンケチのまはりに黄金きんのレースで縁取ふちどりをなすつた方がいゝかも知れませんわ。
彼女のほおは、入日時いりひどきの山脈の様に、くっきりとかげ日向ひなたに別れて、その分れ目を、白髪しらがの様な長いむく毛が、銀色に縁取へりどっていた。
火星の運河 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
むらさきの縁取へりとりコップたちのぼるココアの湯気のしろき夜かな
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
見下みおろす眼の下には、見事な長い半円を描く千々岩ちぢわの松原と、この半円に添うて、いつも二段くらいに長いカーブを作って縁取へりとりしている白波が見える。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)