“ふちど”の漢字の書き方と例文
語句割合
縁取100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
岸を上って、山と山との谷間の細道を、しばらく行くと、地下へのトンネルが、古風な赤煉瓦あかれんが縁取ふちどりで、まるで坑道へでも下る様に、ポッカリと黒い口をいている。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
その馬道は羊齒しだ土堤どての間を通り、ヒースの茂りを縁取ふちどつてゐる荒れ果てた幾つかの小さな牧場
諸君がもし折があって、コルシカ島の金山モンテ・ドロの麓を旅行されるならば、はるかなる森蔭から、黒柳で縁取ふちどりした深い谿谷の底から、今もなお優しい草津節を聞かれるであろう。