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茹
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う
ふりがな文庫
“
茹
(
う
)” の例文
勘次
(
かんじ
)
は
又
(
また
)
蕎麥
(
そば
)
を
打
(
う
)
つたことがあつた。
彼
(
かれ
)
は
黄蜀葵
(
ねり
)
の
粉
(
こ
)
を
繼
(
つな
)
ぎにして
打
(
う
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
おつぎへ
注意
(
ちうい
)
をして
能
(
よ
)
くは
茹
(
う
)
でさせなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
といっているとき、部屋の中からは、一人の役人が、頭から
湯気
(
ゆげ
)
を立てて、まるで
茹
(
う
)
で
蛸
(
だこ
)
のような真赤な顔で飛び出してきた。
地軸作戦:――金博士シリーズ・9――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
京都人はこれを料理につかう場合には、
生
(
なま
)
のを
茹
(
う
)
でて、それを熱湯のなかから取出すと、いきなりぴしゃりと板の間に投げつけるのを忘れない。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
さて、
其
(
それ
)
から
御飯
(
ごはん
)
の
時
(
とき
)
ぢや、
膳
(
ぜん
)
には
山家
(
やまが
)
の
香
(
かう
)
の
物
(
もの
)
、
生姜
(
はじかみ
)
の
漬
(
つ
)
けたのと、わかめを
茹
(
う
)
でたの、
塩漬
(
しほづけ
)
の
名
(
な
)
も
知
(
し
)
らぬ
蕈
(
きのこ
)
の
味噌汁
(
みそじる
)
、いやなか/\
人参
(
にんじん
)
と
干瓢
(
かんぺう
)
どころではござらぬ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「なあーんだって! われわれのうちでだれが金も払わないで、食事をしているというのかね? きみはまるで……」フェルフィーチキンは
茹
(
う
)
で蟹のように真っ赤になり
地下生活者の手記
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
▼ もっと見る
場内は蒸暑さに
茹
(
う
)
だるようであった。この美術館の設計はたしかに日本の気候が西洋の気候とちがうという事実を知らないか、無視した人の設計である、といつも思うことである。
二科展院展急行瞥見
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
その家の表には
門口
(
かどぐち
)
に
縄暖簾
(
なわのれん
)
を下げた米屋だか
味噌屋
(
みそや
)
だかがあった。彼の記憶はこの大きな店と、
茹
(
う
)
でた大豆とを彼に連想せしめた。彼は毎日それを食った事をいまだに忘れずにいた。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此辺
(
このあたり
)
の狭い町角では薩摩
藷
(
いも
)
や梨を
茹
(
う
)
でて
湯気
(
ゆげ
)
の立つのを売つて居た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
さて、それからご飯の時じゃ、
膳
(
ぜん
)
には
山家
(
やまが
)
の
香
(
こう
)
の物、
生姜
(
はじかみ
)
の
漬
(
つ
)
けたのと、わかめを
茹
(
う
)
でたの、塩漬の名も知らぬ
蕈
(
きのこ
)
の
味噌汁
(
みそしる
)
、いやなかなか
人参
(
にんじん
)
と
干瓢
(
かんぴょう
)
どころではござらぬ。
高野聖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
茹
漢検1級
部首:⾋
9画
“茹”を含む語句
茹蛸
塩茹
茹章魚
茹卵
茹菜
釜茹
丸茹
菜茹
茹豌豆
茹莢
茹矢
茹玉子
茹物
茹涵
茹海老
茹栗
茹小豆
茹初
茹上
真茹
...