“味噌屋”の読み方と例文
読み方割合
みそや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはオートバイと思いのほか自動オート三輪車であった。それは大阪方面の或る味噌屋みそやの配達用三輪車であって、車の上には小さな樽がまだ四つ五つものっていた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
幼い時に見たままの味噌屋みそやの土蔵だの、綿屋の暖簾のれんが、平和な春の風にふかれて見える。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その家の表には門口かどぐち縄暖簾なわのれんを下げた米屋だか味噌屋みそやだかがあった。彼の記憶はこの大きな店と、でた大豆とを彼に連想せしめた。彼は毎日それを食った事をいまだに忘れずにいた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)