“自動”の読み方と例文
読み方割合
オート100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は一言そう云ってヒラリと車にまたがると、素早くクラッチを踏んだ。自動オート三輪車は大きく揺れると、弾かれたように路地から走りだした。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それはオートバイと思いのほか自動オート三輪車であった。それは大阪方面の或る味噌屋みそやの配達用三輪車であって、車の上には小さな樽がまだ四つ五つものっていた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さっき二人が乗り捨ててきた自動オート三輪車のそばに、一人の怪人が立っていて、こっちをジッと見下ろしているのであった。彼は丈の長い真黒な吊鐘つりがねマントでもって、肩から下をスポリと包んでいた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)