“オート”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燕麦85.7%
自動14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空気や岩石や水を食べているのじゃないのです。牛や馬や羊は燕麦オートや牧草をたべる。そのために作った南瓜かぼちゃや蕪菁もたべる。ごらんなさい。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おかはすっかりみどりでほたるかずらの花が子供こどもの青いひとみのよう、小岩井こいわいの野原には牧草ぼくそう燕麦オートがきんきん光っておりました。風はもう南からいていました。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼は一言そう云ってヒラリと車にまたがると、素早くクラッチを踏んだ。自動オート三輪車は大きく揺れると、弾かれたように路地から走りだした。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
それはオートバイと思いのほか自動オート三輪車であった。それは大阪方面の或る味噌屋みそやの配達用三輪車であって、車の上には小さな樽がまだ四つ五つものっていた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
さっき二人が乗り捨ててきた自動オート三輪車のそばに、一人の怪人が立っていて、こっちをジッと見下ろしているのであった。彼は丈の長い真黒な吊鐘つりがねマントでもって、肩から下をスポリと包んでいた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)