“えんばく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燕麦95.2%
燕麥4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其れが世田ヶ谷騎兵聯隊から持って来た新しい馬糞で、官馬の事だから馬が食ってまだよく消化しょうかしない燕麦えんばくが多量にまじって居た。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
馬はここちよい場所で深く眠りこんで、玉蜀黍とうもろこし燕麦えんばくのみのっている山々や、おおかわがえりやクローバの生えた谷間を夢に見ていたのである。
その左右にかしはの木が植ゑつけたかの樣に生え、それが紅葉してゐて、ところ/″\、雜草を切り開らいて、燕麥えんばくを刈り取つた跡がある野塚原野で、——この風景は丸で大きな造り庭と云つてもいい。
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)