燕麦オート)” の例文
旧字:燕麥
奇麗きれいなすきとおった風がやってまいりました。まずこうのポプラをひるがえし、青の燕麦オートなみをたてそれからおかにのぼって来ました。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
赤シャツの農夫は炉のそばの土間に燕麦オートわらを一束敷いて、その上に足を投げ出して座り、小さな手帳に何か書き込んでゐました。
耕耘部の時計 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
空気や岩石や水を食べているのじゃないのです。牛や馬や羊は燕麦オートや牧草をたべる。そのために作った南瓜かぼちゃや蕪菁もたべる。ごらんなさい。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
おかはすっかりみどりでほたるかずらの花が子供こどもの青いひとみのよう、小岩井こいわいの野原には牧草ぼくそう燕麦オートがきんきん光っておりました。風はもう南からいていました。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そこでペンネンネンネンネン・ネネムは、燕麦オートを一と、豆汁まめじるを二リットルで軽く朝飯をすまして、それから三十人の部下をつれて世界長の官邸に行きました。
どうぞシカゴ畜産組合の事務所でゆっくり御計算を願います。すなわち世界中の小麦と大麦米や燕麦オート蕪菁かぶら甘藍キャベジあらゆる食品の産額を発見してず第一にその中から各々家畜の喰べる分をさし引きます。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一〇二五 〔燕麦オートの種子をこぼせば〕
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
(われわれのしよふ燕麦オート種子たねは)
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
燕麦オートの種子をこぼせば
春と修羅 第三集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
白い種子は燕麦オートなのだ
『春と修羅』 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)