九月三日は朝方荒い雨が降った、やがて止んだが重苦しい蒸暑さがじりじりと襲って来た。仕事をしていると『中央美術』から電話が掛かって今日が二科会展覧会の招待日であることを想い出させられた。数年前まではこの日を指折り数えて楽しみにしていたのが、近 …
| 著者 | 寺田寅彦 |
| ジャンル | 芸術・美術 > 絵画 > 絵画 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「中央美術」1933(昭和8)年10月1日 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約9分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約14分(300文字/分) |