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辭
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じ
ふりがな文庫
“
辭
(
じ
)” の例文
新字:
辞
それが一の子分ガラツ八に對する、何よりの好意であり、最上等の歡迎の
辭
(
じ
)
であることは、ガラツ八自身もよく心得て居りました。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
僕
(
ぼく
)
の十二の
時
(
とき
)
です。
僕
(
ぼく
)
は
父母
(
ふぼ
)
に
從
(
したが
)
つて
暫
(
しばら
)
く
他國
(
たこく
)
に
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
ましたが、
父
(
ちゝ
)
が
官
(
くわん
)
を
辭
(
じ
)
すると
共
(
とも
)
に、
故郷
(
くに
)
に
歸
(
かへ
)
りまして、
僕
(
ぼく
)
は
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
といふに
入
(
はひ
)
りました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
君
(
きみ
)
因
(
よ
)
つて
呉起
(
ごき
)
を
召
(
め
)
して
(一〇二)
與
(
とも
)
に
歸
(
かへ
)
り、
即
(
すなは
)
ち
(一〇三)
公主
(
こうしゆ
)
をして
怒
(
いか
)
つて
君
(
きみ
)
を
輕
(
かろ
)
んぜしめよ。
呉起
(
ごき
)
、
公主
(
こうしゆ
)
の・
君
(
きみ
)
を
賤
(
いや
)
しむを
見
(
み
)
ば、
則
(
すなは
)
ち
必
(
かなら
)
ず
辭
(
じ
)
せん
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
而
(
さう
)
して
程
(
ほど
)
なく
或人
(
あるひと
)
の
世話
(
せわ
)
で
郡立學校
(
ぐんりつがくかう
)
の
教師
(
けうし
)
となつたが、
其
(
そ
)
れも
暫時
(
ざんじ
)
、
同僚
(
どうれう
)
とは
折合
(
をりあ
)
はず、
生徒
(
せいと
)
とは
親眤
(
なじ
)
まず、
此
(
こゝ
)
をも
亦
(
また
)
辭
(
じ
)
して
了
(
しま
)
ふ。
其中
(
そのうち
)
に
母親
(
はゝおや
)
は
死
(
し
)
ぬ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
辭
(
じ
)
して
表
(
おもて
)
へ
出
(
で
)
て、
又
(
また
)
月
(
つき
)
のない
空
(
そら
)
を
眺
(
なが
)
めた
時
(
とき
)
は、
其
(
その
)
深
(
ふか
)
く
黒
(
くろ
)
い
色
(
いろ
)
の
下
(
もと
)
に、
何
(
なん
)
とも
知
(
し
)
れない
一種
(
いつしゆ
)
の
悲哀
(
ひあい
)
と
物凄
(
ものすご
)
さを
感
(
かん
)
じた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
嘗
(
かつ
)
て
雨
(
あめ
)
のふる
夜
(
よ
)
、
其
(
そ
)
の
人
(
ひと
)
の
家
(
いへ
)
より
辭
(
じ
)
して
我家
(
わがや
)
に
歸
(
かへ
)
ることありしに、
固
(
もと
)
より
親
(
おや
)
いまさず、いろと
提灯
(
ちやうちん
)
は
持
(
も
)
たぬ
身
(
み
)
の、
藪
(
やぶ
)
の
前
(
まへ
)
、
祠
(
ほこら
)
のうしろ、
左右
(
さいう
)
畑
(
はたけ
)
の
中
(
なか
)
を
拾
(
ひろ
)
ひて
森の紫陽花
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
つとめある
身
(
み
)
なれば
正雄
(
まさを
)
は
日毎
(
ひごと
)
に
訪
(
と
)
ふ
事
(
こと
)
もならで、
三日
(
みつか
)
おき、
二日
(
ふつか
)
おきの
夜
(
よ
)
な/\
車
(
くるま
)
を
柳
(
やなぎ
)
のもとに
乘
(
の
)
りすてぬ、
雪子
(
ゆきこ
)
は
喜
(
よろこ
)
んで
迎
(
むか
)
へる
時
(
とき
)
あり、
泣
(
な
)
いて
辭
(
じ
)
す
時
(
とき
)
あり
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼是と云れては
却
(
かへつ
)
て痛み入なり平に
受納
(
うけをさ
)
めらるべしと
種々
(
さま/″\
)
に云ければ忠八今は
辭
(
じ
)
し
難
(
がた
)
く二包の金子を
押戴
(
おしいたゞ
)
き
然
(
さら
)
ば是にてお別れ申さんと云を佐太夫も止め
兼
(
かね
)
て
呉々
(
くれ/″\
)
も
首尾能
(
しゆびよく
)
本望
(
ほんまう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯
(
か
)
くして四
時
(
じ
)
頃
(
ごろ
)
に
發掘
(
はつくつ
)
を
止
(
や
)
め、
同邸
(
どうてい
)
を
辭
(
じ
)
し、
公爵
(
こうしやく
)
は
汽車
(
きしや
)
にて
歸京
(
ききやう
)
せられ、
博士
(
はかせ
)
と
水谷氏
(
みづたにし
)
とは、
余
(
よ
)
と
共
(
とも
)
に
權現臺
(
ごんげんだい
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
を
廻
(
まは
)
り、それから、わが
太古遺物陳列所
(
たいこゐぶつちんれつじよ
)
に
立寄
(
たちよ
)
つて、
故
(
こ
)
飯田氏
(
いひだし
)
の
採集品
(
さいしふひん
)
を一
見
(
けん
)
し
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
而
(
しか
)
るに
伯夷
(
はくい
)
・
叔齊
(
しゆくせい
)
之
(
これ
)
を
恥
(
は
)
ぢ、
義
(
ぎ
)
、
周
(
しう
)
の
(三四)
粟
(
ぞく
)
を
食
(
くら
)
はず、
首陽山
(
しゆやうざん
)
に
隱
(
かく
)
れ、
薇
(
び
)
を
采
(
と
)
つて
之
(
これ
)
を
食
(
くら
)
ふ。
餓
(
う
)
ゑて
且
(
まさ
)
に
死
(
し
)
せんとするに
及
(
およ
)
んで
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
る。
其
(
そ
)
の
辭
(
じ
)
に
曰
(
いは
)
く
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
植村家で名題の腕利き、純情で、忠義で、奧方の爲には水火も
辭
(
じ
)
さないのは、この人でなければなりません。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
折
(
をり
)
から
子
(
こ
)
を
背
(
せな
)
に、
御新造
(
ごしんぞ
)
一人
(
いちにん
)
、
片手
(
かたて
)
に
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
をさして、
片手
(
かたて
)
に
風車
(
かざぐるま
)
をまはして
見
(
み
)
せながら、
此
(
こ
)
の
前
(
まへ
)
を
通
(
とほ
)
り
行
(
ゆ
)
きぬ。あすこが
踏切
(
ふみきり
)
だ、
徐々
(
そろ/\
)
出懸
(
でか
)
けようと、
茶店
(
ちやてん
)
を
辭
(
じ
)
す。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
借
(
か
)
りしも
二度
(
にど
)
三度
(
さんど
)
車夫
(
しやふ
)
亦
(
また
)
道
(
みち
)
に
委
(
くは
)
しからずやあらん
未
(
いま
)
だ
此職
(
このしよく
)
に
馴
(
な
)
れざるにやあらん
同
(
おな
)
じ
道
(
みち
)
行返
(
ゆきかへ
)
りて
困
(
かう
)
じ
果
(
は
)
てもしたらんに
強
(
つよ
)
くいひても
辭
(
じ
)
しもせず
示
(
しめ
)
すが
儘
(
まゝ
)
の
道
(
みち
)
を
取
(
と
)
りぬ
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
かれ
)
は
半年
(
はんとし
)
も
無職
(
むしよく
)
で
徘徊
(
うろ/\
)
して
唯
(
たゞ
)
パンと、
水
(
みづ
)
とで
生命
(
いのち
)
を
繋
(
つな
)
いでゐたのであるが、
其後
(
そのご
)
裁判所
(
さいばんしよ
)
の
警吏
(
けいり
)
となり、
病
(
やまひ
)
を
以
(
もつ
)
て
後
(
のち
)
に
此
(
こ
)
の
職
(
しよく
)
を
辭
(
じ
)
するまでは、
此
(
こゝ
)
に
務
(
つとめ
)
を
取
(
と
)
つてゐたのであつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
其所
(
そこ
)
で
辭
(
じ
)
して
歸
(
かへ
)
れば
可
(
よ
)
かつたのである。
又
(
また
)
辭
(
じ
)
して
歸
(
かへ
)
らうとしたのである。
所
(
ところ
)
が
主人
(
しゆじん
)
からまあ
緩
(
ゆつ
)
くりなさいと
云
(
い
)
つて
留
(
と
)
められた。
主人
(
しゆじん
)
は
夜
(
よ
)
は
長
(
なが
)
い、まだ
宵
(
よい
)
だと
云
(
い
)
つて
時計
(
とけい
)
迄
(
まで
)
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
呉起
(
ごき
)
、
公主
(
こうしゆ
)
の・
魏
(
ぎ
)
の
相
(
しやう
)
を
賤
(
いや
)
しむを
見
(
み
)
、
(一〇四)
果
(
はた
)
して
魏
(
ぎ
)
の
武矦
(
ぶこう
)
に
辭
(
じ
)
す。
武矦
(
ぶこう
)
之
(
これ
)
を
疑
(
うたが
)
うて
信
(
しん
)
ぜず。
呉起
(
ごき
)
、
罪
(
つみ
)
を
得
(
う
)
るを
懼
(
おそ
)
れ、
遂
(
つひ
)
に
去
(
さ
)
り、
即
(
すなは
)
ち
楚
(
そ
)
に
之
(
ゆ
)
く。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
尤
(
もつと
)
も
彼
(
かれ
)
の
前
(
まへ
)
にも
車
(
くるま
)
が
續
(
つゞ
)
いた。
爾時
(
そのとき
)
、
橋
(
はし
)
の
上
(
うへ
)
をひら/\
肩裾
(
かたすそ
)
の
薄
(
うす
)
く
濃
(
こ
)
く、
月下
(
げつか
)
に
入亂
(
いりみだ
)
れて
對岸
(
たいがん
)
へ
渡
(
わた
)
つた四五
人
(
にん
)
の
影
(
かげ
)
も
見
(
み
)
えた。
其等
(
それら
)
は
徒歩
(
かち
)
で、
些
(
ち
)
と
早
(
はや
)
めに
宴會
(
えんくわい
)
を
辭
(
じ
)
した
連中
(
れんぢう
)
。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
坂井
(
さかゐ
)
を
辭
(
じ
)
して、
家
(
うち
)
へ
歸
(
かへ
)
る
途中
(
とちゆう
)
にも、
折々
(
をり/\
)
インヷネスの
羽根
(
はね
)
の
下
(
した
)
に
抱
(
かゝ
)
へて
來
(
き
)
た
銘仙
(
めいせん
)
の
包
(
つゝみ
)
を
持
(
も
)
ち
易
(
か
)
へながら、それを三
圓
(
ゑん
)
といふ
安
(
やす
)
い
價
(
ね
)
で
賣
(
う
)
つた
男
(
をとこ
)
の、
粗末
(
そまつ
)
な
布子
(
ぬのこ
)
の
縞
(
しま
)
と、
赤
(
あか
)
くてばさ/\した
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
と
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
辭
(
じ
)
することの
出來
(
でき
)
ぬ
院長
(
ゐんちやう
)
は、
隱
(
かくし
)
から十
錢
(
せん
)
を
出
(
だ
)
して
彼
(
かれ
)
に
遣
(
や
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
穰苴
(
じやうしよ
)
既
(
すで
)
に((君ヲ))
辭
(
じ
)
し、
莊賈
(
さうか
)
と
約
(
やく
)
して
曰
(
いは
)
く、『
(六)
旦日
(
たんじつ
)
(七)
日中
(
につちう
)
軍門
(
ぐんもん
)
に
會
(
くわい
)
せよ』と。
穰苴
(
じやうしよ
)
先
(
ま
)
づ
馳
(
は
)
せて
軍
(
ぐん
)
に
至
(
いた
)
り、
(八)
表
(
へう
)
を
立
(
た
)
て
(九)
漏
(
ろう
)
を
下
(
くだ
)
して
賈
(
か
)
を
待
(
ま
)
つ。
国訳史記列伝:04 司馬穰苴列伝第四
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
...
直々
(
ぢき/\
)
御訴訟
(
ごそしよう
)
は
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
り
候
(
さふらふ
)
が、
此儀
(
このぎ
)
は
平
(
ひら
)
に
御免
(
ごめん
)
下
(
くだ
)
さるべく
候
(
さふらふ
)
」と
辭退
(
じたい
)
すれば、
老公
(
らうこう
)
、「
謙讓
(
けんじやう
)
もものにぞよる、
君
(
きみ
)
より
命
(
めい
)
ぜられたる
重荷
(
おもに
)
をば、
辭
(
じ
)
して
荷
(
にな
)
はじとするは
忠
(
ちう
)
にあらず、 ...
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
起
(
き
)
、
留心
(
りうしん
)
有
(
あ
)
らば、
則
(
すなは
)
ち
必
(
かなら
)
ず
之
(
これ
)
を
受
(
う
)
けん、
留心
(
りうしん
)
無
(
な
)
くば
則
(
すなは
)
ち
必
(
かなら
)
ず
辭
(
じ
)
せん。
(一〇一)
此
(
これ
)
を
以
(
もつ
)
て
之
(
これ
)
を
卜
(
ぼく
)
せよ
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
都
(
みやこ
)
なる
父母
(
ふぼ
)
は
歸
(
かへ
)
り
給
(
たま
)
ひぬ。
舅
(
しうと
)
姑
(
しうとめ
)
、
知
(
し
)
らぬ
客
(
きやく
)
許多
(
あまた
)
あり。
附添
(
つきそ
)
ふ
侍女
(
じぢよ
)
を
羞
(
はぢ
)
らひに
辭
(
じ
)
しつゝ、
新婦
(
よめぎみ
)
の
衣
(
きぬ
)
を
解
(
と
)
くにつれ、
浴室
(
ゆどの
)
颯
(
さつ
)
と
白妙
(
しろたへ
)
なす、
麗
(
うるは
)
しき
身
(
み
)
とともに、
山
(
やま
)
に、
町
(
まち
)
に、
廂
(
ひさし
)
に、
積
(
つも
)
れる
雪
(
ゆき
)
の
影
(
かげ
)
も
映
(
さ
)
すなり。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
しか
)
れども
善
(
よ
)
く
(二五)
書
(
しよ
)
を
屬
(
しよく
)
し
辭
(
じ
)
を
離
(
つら
)
ね、
事
(
こと
)
を
指
(
さ
)
し
情
(
じやう
)
を
類
(
るゐ
)
し、
用
(
もつ
)
て
(二六)
儒
(
じゆ
)
・
墨
(
ぼく
)
を
剽剥
(
へうはく
)
す。
當世
(
たうせい
)
の
(二七)
宿學
(
しゆくがく
)
と
雖
(
いへど
)
も
(二八)
自
(
みづか
)
ら
解免
(
かいめん
)
すること
能
(
あた
)
はざる
也
(
なり
)
其言
(
そのげん
)
(二九)
洸洋自恣
(
くわうやうじし
)
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
に
適
(
かな
)
ふ。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此
(
こゝ
)
に
於
(
おい
)
て
杢
(
もく
)
は
最早
(
もはや
)
辭
(
じ
)
するに
言
(
ことば
)
無
(
な
)
く
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
辭
部首:⾟
19画
“辭”を含む語句
世辭
辭退
辭別
誄辭
臺辭
言辭
辭儀
返辭
御世辭
辭色
辭職
其舊辭
舊辭
辭氣
題辭
通辭
辭句
辭宜
辭退仕
辭讓
...