“居退”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゐの50.0%
いざ25.0%
いの25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正太顔を赤くして、何だお六づらや、喜い公、何処が好い者かと釣りらんぷの下を少し居退ゐのきて、壁際かべぎわの方へと尻込しりごみをすれば、それでは美登利さんが好いのであらう、さう極めて御座んすの
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
少年は自分の母を見ると、長火鉢からすこし居退いざるようにして、障子に出来るだけぴったりと体を押しつけるようにしている。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
多津吉は思わず居退いのいた。うっかりそこへ触った手を、膝へ正したほどである。