居退ゐの)” の例文
正太顔を赤くして、何だお六づらや、喜い公、何処が好い者かと釣りらんぷの下を少し居退ゐのきて、壁際かべぎわの方へと尻込しりごみをすれば、それでは美登利さんが好いのであらう、さう極めて御座んすの
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お六さんのつきか、いさんの清元きよもとか、まあれをえ、とはれて、正太しようたかほあかくして、なんだお六づらや、こう何處どこものかとりらんぷのしたすこ居退ゐのきて、壁際かべぎははうへと尻込しりごみをすれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)