“ゐの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亥之42.9%
居退28.6%
猪野14.3%
威能14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫れも蒲團かぶつて半日も居ればけろ/\とする病だから子細はなしさと元氣よく呵々から/\と笑ふに、亥之ゐのさんが見えませぬが今晩は何處へか參りましたか、彼の子も替らず勉強で御座んすかと問へば
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お六さんのつきか、いさんの清元きよもとか、まあれをえ、とはれて、正太しようたかほあかくして、なんだお六づらや、こう何處どこものかとりらんぷのしたすこ居退ゐのきて、壁際かべぎははうへと尻込しりごみをすれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「變つた足をしてゐる者は無いか、どうかしたら、下女のお猪野ゐのが知つてるかな、時々は奉公人の足袋も洗つてやるだらう」
一とわたり見て、裏口へ出た平次が、下女のお猪野ゐのにつかまりました。
同行者は「渋江夫婦、小野親子、多多羅、有馬、てる、なべ町娘ちやうむすめ」と記してある。渋江抽斎のたづさへて往つた妻は比良野氏威能ゐので、前年己丑にとついで、次年辛卯には死ぬる女である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)