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亥之
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ゐの
ふりがな文庫
“
亥之
(
ゐの
)” の例文
母親
(
はゝおや
)
はほた/\として
茶
(
ちや
)
を
進
(
すゝ
)
めながら、
亥之
(
ゐの
)
は
今
(
いま
)
しがた
夜學
(
やがく
)
に
出
(
で
)
て
行
(
ゆき
)
ました、あれもお
前
(
まへ
)
お
蔭
(
かげ
)
さまで
此間
(
このあひだ
)
は
昇給
(
しようきう
)
させて
頂
(
いたゞ
)
いたし、
課長樣
(
くわちやうさま
)
が
可愛
(
かわゆ
)
がつて
下
(
くだ
)
さるので
何
(
ど
)
れ
位
(
くらゐ
)
心丈夫
(
こゝろじようぶ
)
であらう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫れも蒲團かぶつて半日も居ればけろ/\とする病だから子細はなしさと元氣よく
呵々
(
から/\
)
と笑ふに、
亥之
(
ゐの
)
さんが見えませぬが今晩は何處へか參りましたか、彼の子も替らず勉強で御座んすかと問へば
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それも蒲団かぶつて半日も居ればけろけろとする病だから子細はなしさと元気よく
呵々
(
からから
)
と笑ふに、
亥之
(
ゐの
)
さんが見えませぬが今晩は
何処
(
どちら
)
へか参りましたか、あの子も替らず勉強で御座んすかと問へば
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夫
(
そ
)
れも
蒲團
(
ふとん
)
かぶつて
半日
(
はんにち
)
も
居
(
ゐ
)
ればけろ/\とする
病
(
やまひ
)
だから
子細
(
しさい
)
はなしさと
元氣
(
げんき
)
よく
呵々
(
から/\
)
と
笑
(
わら
)
ふに、
亥之
(
ゐの
)
さんが
見
(
み
)
えませぬが
今晩
(
こんばん
)
は
何處
(
どちら
)
へか
參
(
まゐ
)
りましたか、
彼
(
あ
)
の
子
(
こ
)
も
替
(
かわ
)
らず
勉強
(
べんきよう
)
で
御座
(
ござ
)
んすかと
問
(
と
)
へば
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
亥之
(
ゐの
)
は
彼
(
あ
)
の
通
(
とほ
)
り
口
(
くち
)
の
重
(
おも
)
い
質
(
たち
)
だし
何
(
いづ
)
れお
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
つてもあつけない
御挨拶
(
ごあいさつ
)
よりほか
出來
(
でき
)
まいと
思
(
おも
)
はれるから、
何分
(
なにぶん
)
ともお
前
(
まへ
)
が
中
(
なか
)
に
立
(
た
)
つて
私
(
わたし
)
どもの
心
(
こゝろ
)
が
通
(
つう
)
じるやう、
亥之
(
ゐの
)
が
行末
(
ゆくすゑ
)
をもお
頼
(
たの
)
み
申
(
まをし
)
て
置
(
おい
)
てお
呉
(
く
)
れ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
亥
漢検準1級
部首:⼇
6画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
“亥之”で始まる語句
亥之助
亥之吉
亥之公