“ゐざり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
膝行62.5%
12.5%
12.5%
蹇跛6.3%
6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お倉お倉と呼んで附添ひの女子と共に郡内の蒲團の上へ抱き上げて臥さするにはや正體も無く夢に入るやうなり、兄といへるは靜に膝行ゐざり寄りてさしのぞくに
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
神様といふのは、ある鉱山師の女房で、その女は何処かで掘出して来たらしい大黒さんを座敷にまつり、そこに引籠つて、ゐざりを立たせたり、一寸した頭痛持をなほしたりしてゐる。
犬をけしかけながら犬の先になツて走る腕白小僧や、或は行路病者、𢌞國巡禮、乞食僧侶、或はまた癩病患者、癲疳持てんかんもち狂人きちがひ、鼻ツかけ、眼ツパ、びツこゐざり
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
もう一人は蹇跛ゐざりの熊公である。彼は前科のある悪漢であつたが怪俄をして両足を切断し、それから乞食になつて居るが、持つた悪性は捨てられ無いで、蹇跛で居乍ら、栄一を追駈けて居て、脅迫する。
私は全く元の通りに蹇跛ゐざりになつて了ひますのです。
そのつれ どうだ、あれは? ゐざりの乞食が駈けて行くぜ。
往生絵巻 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)