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膝行
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ゐざり
ふりがな文庫
“
膝行
(
ゐざり
)” の例文
そしてお玉の死骸の側に
膝行
(
ゐざり
)
寄ると、そのこめかみのあたりへ左手を掛け、右手の
生濕
(
なまじめ
)
りの小菊を、死體の耳の穴へ、そつと差込むのです。
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お倉お倉と呼んで附添ひの女子と共に郡内の蒲團の上へ抱き上げて臥さするにはや正體も無く夢に入るやうなり、兄といへるは靜に
膝行
(
ゐざり
)
寄りてさしのぞくに
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
膝行
(
ゐざり
)
寄つたのは、
小鬢
(
こびん
)
に霜を置いた五十前後の武士。花嫁の父、秋山佐仲といふのでせう、
恰幅
(
かつぷく
)
の立派な、眼鼻立ちの整つた、物言ひの確りした人物です。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お舟は
膝行
(
ゐざり
)
寄つて、和助の激情に顫へる手を取るのです。涙はお互の顏も見えないほど降りそそぎました。
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次に言はれて、
逆
(
さか
)
さ屏風の中に
膝行
(
ゐざり
)
寄つた仁兵衞は、恐る/\死骸の顏に掛けた白布を取りましたが
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
平次は
膝行
(
ゐざり
)
寄つて、死顏に近々と首を垂れると、靜かにそれを
覆
(
おほ
)
つた白い
巾
(
きれ
)
を取りました。
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は
馬糞
(
まぐそ
)
線香をあげて、丁寧に拜むと、
膝行
(
ゐざり
)
寄つて市之助の死骸を調べました。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次は佛樣を片手拜みに、そつと
膝行
(
ゐざり
)
寄つて、顏へかけた手拭を取りました。
銭形平次捕物控:081 受難の通人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
彦兵衞は亂醉して、正體もなく眠りこけた東作の側に
膝行
(
ゐざり
)
寄りました。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
と靜かに
膝行
(
ゐざり
)
寄る平次。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“膝行”の意味
《名詞》
貴人などの前でひざまずき膝で進退すること。
(出典:Wiktionary)
膝
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“膝行”で始まる語句
膝行袴
膝行寄
膝行出
膝行頓首
膝行軌
膝行込