“びっこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ビッコ
語句割合
46.0%
跛足32.3%
跛行12.4%
跛者6.2%
1.2%
跋足0.6%
跛脚0.6%
跛行者0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片腕の熊さんは、片腕でびっこであった。何時いつも夜になると私のうちの土間に、空俵あきたわらを敷いてそこで「八」という私の犬と一緒に寝ていた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
そうして、彼の厚い二つの唇は、兵士たちの最後の者が、跛足びっこを引いて朱実あけみを食べながら、宮殿の方へ去って行っても開いていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
そうして跛行びっこを引きつつ発射管室の方に歩んで行ったのを、僕らは、跛行者びっこのシュテッヘと早合点してしまったのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
フロールでさえ……あんなに親しかったフロールでさえ、跛者びっこと一緒に学芸会へ出るのは恥ずかしいと言ったではないか!
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
母「びっこに成ってしまって高飛をする時どうする積りだ」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
森川さんが家へ寄って、隣の忠公は余程悪い、悪くすると跋足びっこになるかも知れないと言った。乃公は気の毒だから見舞に行こうとしたが、忠公のお母さんは乃公の顔を見るのも可厭いやなんだそうだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
木村も葉子も不意を打たれて気先きさきをくじかれながら、見ると、いつぞや錨綱びょうづなで足をけがした時、葉子の世話になった老水夫だった。彼はとうとう跛脚びっこになっていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
そうして跛行びっこを引きつつ発射管室の方に歩んで行ったのを、僕らは、跛行者びっこのシュテッヘと早合点してしまったのです。
潜航艇「鷹の城」 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)