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跛者
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びっこ
ふりがな文庫
“
跛者
(
びっこ
)” の例文
傍
(
かたわ
)
らに引き添ったは童子の
紅丸
(
べにまる
)
、並んでいるのは猪十郎。この二人にも変化はない。一人は珠のように美しく、一人は醜くて
跛者
(
びっこ
)
である。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
フロールでさえ……あんなに親しかったフロールでさえ、
跛者
(
びっこ
)
と一緒に学芸会へ出るのは恥ずかしいと言ったではないか!
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
米友は、そう思って、
跛者
(
びっこ
)
ではあるけれども達者な足を引きずって、昌平橋をずんずんとのぼって行きました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
親分肌の学者で、
跛者
(
びっこ
)
だ。すっかり露化していて、ルバシカに、室内でも山高帽をかぶっている。
安重根:――十四の場面――
(新字新仮名)
/
谷譲次
、
林不忘
(著)
その男は
跛者
(
びっこ
)
らしかった。
レ・ミゼラブル:05 第二部 コゼット
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
▼ もっと見る
「
跛者
(
びっこ
)
だ——親分」
銭形平次捕物控:244 凧の糸目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
花咲いた十本の薬草を、頂きにのせた薬剤車、それを引いている
跛者
(
びっこ
)
の猪十郎、後押しをする美童の紅丸、先に立ったは薬草道人、肩に白烏が停まっている。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「だって、先生!
跛者
(
びっこ
)
なんですもの。あたし恥ずかしいわ」と、明らかにフロールの声であった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
しかも気持は一足飛びに少年の昔に
遡
(
さかのぼ
)
って、二十七年前に
跛者
(
びっこ
)
と一緒に演壇に立つのは厭だと言われて泣いて学校から帰って来たあの時の気持と寸分の違いもなかった。
陰獣トリステサ
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
「物質的には食傷している。精神的には空腹だ。これが現在の生活だ。変に
跛者
(
びっこ
)
の生活だなア」
銀三十枚
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
一人の男は
跛者
(
びっこ
)
と見えて、ひどく左手へ傾いている。もう一人の男は
傴僂
(
せむし
)
と見え、顔が地面へ垂れ下がっている。距離がへだっているために、顔ははっきり解らなかった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「撞木杖をついた
跛者
(
びっこ
)
の武士が辻斬りをするということで
厶
(
ござ
)
るが」
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
跛者
(
びっこ
)
でなくてみつ口でござんす」
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
跛
漢検1級
部首:⾜
12画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“跛”で始まる語句
跛
跛足
跛行
跛脚
跛人
跛爺
跛犬
跛馬
跛躄
跛山羊