“跛脚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちんば50.0%
びっこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚たこのように頭ばかり大きい赤坊あかんぼうをおぶった彼れの妻は、少し跛脚ちんばをひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
恐ろしいばかりではない、声を出す力さえなかった。そして跛脚ちんばをひきひきまた返って来た。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
木村も葉子も不意を打たれて気先きさきをくじかれながら、見ると、いつぞや錨綱びょうづなで足をけがした時、葉子の世話になった老水夫だった。彼はとうとう跛脚びっこになっていた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)