跛脚ちんば)” の例文
大きな汚い風呂敷包と一緒に、章魚たこのように頭ばかり大きい赤坊あかんぼうをおぶった彼れの妻は、少し跛脚ちんばをひきながら三、四間も離れてその跡からとぼとぼとついて行った。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
恐ろしいばかりではない、声を出す力さえなかった。そして跛脚ちんばをひきひきまた返って来た。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)