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躄
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ゐざり
ふりがな文庫
“
躄
(
ゐざり
)” の例文
もう訊くことはないのか、——何?
躄
(
ゐざり
)
の乞食が五年前深川へ來たのを、土地の人が十年も前から居るやうに思つてゐるわけか、——何んでもない事さ。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
神様といふのは、ある鉱山師の女房で、その女は何処かで掘出して来たらしい大黒さんを座敷に
祠
(
まつ
)
り、そこに引籠つて、
躄
(
ゐざり
)
を立たせたり、一寸した頭痛持を
癒
(
なほ
)
したりしてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
八幡樣裏の小屋に
躄
(
ゐざり
)
はまだ歸らず、
四方
(
あたり
)
に人影もないのを見定めると、平次はいきなり小屋の後ろに廻つて、念入りに掛けた風除けの
莚
(
むしろ
)
を捲くり上げました。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
五年越し
躄
(
ゐざり
)
の乞食になりすまして、よそながらお前の姿を見張つて居たのだ。な、お筆、お前の
簪
(
かんざし
)
と巾着を身に着けて、時節の來るのを待つて居たんだ。——
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
躄
漢検1級
部首:⾜
20画
“躄”を含む語句
躄車
躄者
跛躄
跛躄者
蹩躄
躄儒
躄痿
躄者車
躄音
躄魚