“躄者”の読み方と例文
読み方割合
いざり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
躄者いざりさえ立つことが出来るのじゃからのう。——もう打撲傷は癒っているかもしれない。……これこれ小猿よ立ってごらん」
仇討姉妹笠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ただ順風をいのって船の出られるのをまって居るその間の怖さと云うものは、何の事はない、躄者いざり病犬やまいぬに囲まれたようなものでした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
……一人は私で。一人は、ここから一里ほど離れている古屋敷に、躄者いざりになって生きている爺さんよ。……もう一人は……
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)