“病犬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やまいぬ78.6%
びやうけん7.1%
やまいいぬ7.1%
やみいぬ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ただ順風をいのって船の出られるのをまって居るその間の怖さと云うものは、何の事はない、躄者いざり病犬やまいぬに囲まれたようなものでした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
公園の草わかばのいたみに病犬びやうけんきいろやつが駈けまわり
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
打水をよろめきよけて病犬やまいいぬ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
病犬やみいぬのように蹌々踉々そうそうろうろうとして、わずかの買喰かいぐいにうえをしのぐよりせんすべなく、血を絞る苦しみを忍んで、漸くボストンのカリホルニア座に開演して見たものの、乞食こじきの群れも同様に零落おちぶれた俳優やくしゃたち
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)