“買喰”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいぐ50.0%
かいぐい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
病犬やみいぬのように蹌々踉々そうそうろうろうとして、わずかの買喰かいぐいにうえをしのぐよりせんすべなく、血を絞る苦しみを忍んで、漸くボストンのカリホルニア座に開演して見たものの、乞食こじきの群れも同様に零落おちぶれた俳優やくしゃたち
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
買喰かいぐひをして来よと子に祭銭まつりぜに
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
いやいめえましい、時にかねちゃんは何うしたろう、まだ来ねえ、だが旦那あのぐれえ買喰かいぐいの好きな妓はありませんぜ、先刻さっきも大きな樽柿とふかし芋を両方の手に持って
片手を懐中ふところ突込つっこんで、どう、してこました買喰かいぐいやら、一番蛇をんだ袋を懐中ふところ
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)