“かいぐ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
買喰40.0%
戒懼20.0%
皆具20.0%
買食20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
買喰かいぐひをして来よと子に祭銭まつりぜに
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
たとえどのような無嗜無作法むしぶさほうを働いても、主従の間でなすまじきことだけは、断じてせぬという戒懼かいぐのことである。
鈴木主水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
皆具かいぐ取鎧とりよろうて草摺長くさずりながにザックと着なした大鎧おおよろいで茶室へも通れまいし、又如何に茶に招かれたにしてもただちに其場より修羅のちまたに踏込もうというのにはかま肩衣かたぎぬで、其肩衣の鯨も抜いたようななりも変である。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
したたか痛められていらい、もうこりごり、のこりの金で買食かいぐいでもしようかと、甲府こうふをさしてきたとちゅう、ここでり番役をしていた燕作えんさくの目にとまり、ひっぱりこまれたものである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)