“大鎧”の読み方と例文
読み方割合
おおよろい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒門の代々の伝説は虚構ではなかった、彼は緋縅ひおどし大鎧おおよろいておらず金鍬形きんくわがたかぶともかぶっていない。連銭葦毛れんせんあしげの駒にも乗っていないし若くもない。
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
おどしの大鎧おおよろいと並んで、ルーベンスかと思われる天使を描いた大油絵。窓かけは、ぼってりと重い真紅の色である。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
冠者の左側に坐っているのは数馬にとっては一面識ある冠者の義弟石川五右衛門で、黒糸おどし大鎧おおよろい、総髪の上に鉢巻をし、陣刀を握って杖突いている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)