紛雜いざ)” の例文
新字:紛雑
何しに降つて沸いた事もなければ、人との紛雜いざなどはよし有つたにしろ夫れは常の事、氣にもかゝらねば何しに物を思ひませう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
なにしにつていたこともなければ、ひととの紛雜いざなどはよしつたにしろれはつねことにもかゝらねばなにしにものおもひませう
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
少しやそつとの紛雜いざがあろうとも縁切れになつて溜る物か、お前の出かた一つで何うでもなるに、ちつとは精を出して取止めるやうに心がけたら宜かろ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
すこしやそつとの紛雜いざがあろうとも縁切ゑんきれになつてたまものか、おまへかた一つでうでもなるに、ちつとはせいして取止とりとめるやうにこゝろがけたらかろ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)