“伊賀”の読み方と例文
読み方割合
いが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはそれより以前に伊賀いが近江おうみのさみしい国境くにざかいを歩いて越したこともありますが、鹿野山の峠道はもっとさみしいところでした。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この菊池半助も、前身は伊賀いが野武士のぶしであったが、わけあって徳川家とくがわけに見いだされ、いまでは忍術組にんじゅつぐみ組頭くみがしらをつとめている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伊賀いが上野うえのは旧藤堂とうどう侯の領分だが藩政の頃犯状はんじょうあきらかならず、去迚さりとて放還ほうかんも為し難き、俗に行悩ゆきなやみの咎人とがにんある時は、本城ほんじょう伊勢いせ安濃津あのつ差送さしおくるとごう
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)