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伊賀
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いが
ふりがな文庫
“
伊賀
(
いが
)” の例文
わたしはそれより以前に
伊賀
(
いが
)
と
近江
(
おうみ
)
のさみしい
国境
(
くにざかい
)
を歩いて越したこともありますが、鹿野山の峠道はもっとさみしいところでした。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この菊池半助も、前身は
伊賀
(
いが
)
の
野武士
(
のぶし
)
であったが、わけあって
徳川家
(
とくがわけ
)
に見いだされ、いまでは
忍術組
(
にんじゅつぐみ
)
の
組頭
(
くみがしら
)
をつとめている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
◎
伊賀
(
いが
)
の
上野
(
うえの
)
は旧
藤堂
(
とうどう
)
侯の領分だが藩政の頃
犯状
(
はんじょう
)
明
(
あきら
)
かならず、
去迚
(
さりとて
)
放還
(
ほうかん
)
も為し難き、俗に
行悩
(
ゆきなや
)
みの
咎人
(
とがにん
)
ある時は、
本城
(
ほんじょう
)
伊勢
(
いせ
)
の
安濃津
(
あのつ
)
へ
差送
(
さしおく
)
ると
号
(
ごう
)
し
枯尾花
(新字新仮名)
/
関根黙庵
(著)
その
他
(
た
)
伊賀
(
いが
)
のアベ(
阿拜
(
あはい
)
)は「アハイ」となり
信濃
(
しなの
)
のツカマ(筑摩)は「チクマ」となつたやうな
例
(
れい
)
はなほ
若干
(
じやくかん
)
ある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
さては、こけ猿の壺の
真偽
(
しんぎ
)
鑑定役に、はるばる
伊賀
(
いが
)
の柳生の庄から引っぱり出されてきた奇跡的老齢者、あのお茶師の一風宗匠、この二人をはじめ。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
ある
時
(
とき
)
宰相
(
さいしょう
)
は、
天子
(
てんし
)
さまの
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めて
手柄
(
てがら
)
を
立
(
た
)
てたので、ごほうびに
大和
(
やまと
)
、
河内
(
かわち
)
、
伊賀
(
いが
)
の三
箇国
(
かこく
)
を
頂
(
いただ
)
きました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
私は昨夕東京を立つとき
伊賀
(
いが
)
の
上野
(
うへの
)
までの乘車券を買つてゐたので、そこで關西線の湊町ゆきの二番が發車するのを待つ間二時間ばかりに輕い朝食を取つたり
伊賀、伊勢路
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
ここで
近畿
(
きんき
)
地方というのは便宜上、京都や大阪を中心に
山城
(
やましろ
)
、
大和
(
やまと
)
、
河内
(
かわち
)
、
摂津
(
せっつ
)
、
和泉
(
いずみ
)
、
淡路
(
あわじ
)
、
紀伊
(
きい
)
、
伊賀
(
いが
)
、
伊勢
(
いせ
)
、
志摩
(
しま
)
、
近江
(
おうみ
)
の諸国を包むことと致しましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
また
大毘古
(
おほびこ
)
の命が女、
御眞津
(
みまつ
)
比賣の命に娶ひて、生みませる御子、
伊玖米入日子伊沙知
(
いくめいりひこいさち
)
の命、次に
伊耶
(
いざ
)
の
眞若
(
まわか
)
の命、次に
國片
(
くにかた
)
比賣の命、次に
千千都久和
(
ちぢつくやまと
)
比賣の命、次に
伊賀
(
いが
)
比賣の命
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
伊賀
(
いが
)
甲賀の忍術までも使えるはずがねえんだ。ええ、そうですとも! それにちげえねえんだ。ひょっとすると、こりゃ三左衛門の肩にでもくっついてきた上方
怨霊
(
おんりょう
)
にちげえねえんですぜ
右門捕物帖:23 幽霊水
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
就きましては舊冬からお願い申して置きました
伊賀
(
いが
)
の仇討でござりますが……。
近松半二の死
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
伊賀
(
いが
)
の
水月
(
すいげつ
)
さ」と碌さんは、
躊躇
(
ちゅうちょ
)
なく答えた。
二百十日
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
伊賀
(
いが
)
、よかったなあ」
大岡越前の独立
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
いつものように、大坂、
淀
(
よど
)
、京都と経て来た秀吉の大軍は、どうしたことか、こんどは坂本から急に道を転じて、
伊賀
(
いが
)
甲賀
(
こうが
)
を越え、
伊勢
(
いせ
)
へ出た。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幕府では
三河
(
みかわ
)
、
尾張
(
おわり
)
、
伊勢
(
いせ
)
、
近江
(
おうみ
)
、
若狭
(
わかさ
)
、
飛騨
(
ひだ
)
、
伊賀
(
いが
)
、
越後
(
えちご
)
に領地のある諸大名にまで別のお書付を回し、筑波辺の賊徒どものうちには所々へ散乱するやにも相聞こえるから
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
伊賀
(
いが
)
の
暴
(
あば
)
れン
坊
(
ぼう
)
」で日本中にひびきわたった青年剣客が、
供
(
とも
)
揃いいかめしく東海道を押してきて、あした江戸入りしようと、今夜この品川に泊まっているのだから、警戒の宿場役人ども
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
四
伊賀
(
いが
)
の
名張
(
なばり
)
など三郡。南伊勢の
鈴鹿
(
すずか
)
、
河曲
(
かわわ
)
、
一志
(
いちし
)
、
飯高
(
いいだか
)
、
飯野
(
いいの
)
、
多気
(
たけ
)
、
度会
(
わたらい
)
などの七郡。——それに尾張犬山城と、
河田
(
かわだ
)
ノ
砦
(
とりで
)
とは、秀吉へゆずること。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊賀
(
いが
)
の
暴
(
あば
)
れん
坊
(
ぼう
)
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
武道
(
ぶどう
)
の
表芸
(
おもてげい
)
、
弓術
(
きゅうじゅつ
)
、
剣法
(
けんぽう
)
はもちろんのこと、
火術
(
かじゅつ
)
、
棒術
(
ぼうじゅつ
)
、
十手術
(
じってじゅつ
)
、
鎖
(
くさり
)
、
鉄球
(
てっきゅう
)
、
手裏剣
(
しゅりけん
)
の
飛道具
(
とびどうぐ
)
もよし、あるいは
築城
(
ちくじょう
)
の
縄取
(
なわど
)
りくらべ、
伊賀
(
いが
)
甲賀
(
こうが
)
の
忍法
(
しのびほう
)
も試合にいれ、かの
幻術
(
げんじゅつ
)
と
称
(
しょう
)
する一
派
(
ぱ
)
の
技
(
わざ
)
でも
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「柘植村は
伊賀
(
いが
)
だ」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“伊賀”の意味
《固有名詞》
伊賀 (いが)
旧国名の一つ。伊賀国。
三重県にある地名。伊賀市。
(出典:Wiktionary)
“伊賀”の解説
伊賀(いが)とは、かつての令制国のひとつである伊賀国および、その領域にほぼ該当する現在の三重県西部・上野盆地一帯に当たる地域に対する呼称である。本項では現在の三重県の一地方である伊賀地方について記述する。
(出典:Wikipedia)
伊
漢検準1級
部首:⼈
6画
賀
常用漢字
小4
部首:⾙
12画
“伊賀”で始まる語句
伊賀守
伊賀流
伊賀越道中双六
伊賀亮
伊賀者
伊賀組
伊賀越
伊賀衆
伊賀者頭
伊賀傘