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『伊賀、伊勢路』
ふりがな文庫
『
伊賀、伊勢路
(
いが、いせじ
)
』
私には、また旅を空想し、室内旅行をする季節となつた。東京の秋景色は荒寥としてゐて眼に纏りがない。さればとて帝劇、歌舞伎さては文展などにさまで心を惹かるゝにもあらず、旅なるかな、旅なるかな。芭蕉も 憂きわれを淋しがらせよ閑古鳥 といひ、また …
著者
近松秋江
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約5分(500文字/分)
朗読目安時間
約8分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
上野
(
うへの
)
勞
(
いた
)
窺
(
のぞ
)
崢嶸
(
さうえい
)
戌亥
(
いぬゐ
)
桑名
(
くはな
)
伊賀
(
いが
)
名張
(
なばり
)
土山
(
つちやま
)
描
(
か
)
旅籠
(
はたご
)
柘植
(
つげ
)
筆捨
(
ふですて
)
鈴鹿
(
すずか
)
鍵屋
(
かぎや
)