“弓術”の読み方と例文
読み方割合
きゅうじゅつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「父はもと甲州二十七しょうの一人であったが、拙者のだいとなってからは天下の浪人ろうにん大津おおつの町で弓術きゅうじゅつ指南しなんをしている山県蔦之助ともうすものじゃ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
坂本さかもとの町に弓術きゅうじゅつの道場をひらいて、都にまで名のきこえている代々木流よよぎりゅう遠矢とおや達人たつじん山県蔦之助やまがたつたのすけという者であるが、町の人は名をよばずに、今為朝いまためともとあだなしていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ことに山県蔦之助やまがたつたのすけは、弓術きゅうじゅつは自分のはたけのものであるし、じしん得意とくいとする代々木流よよぎりゅうも、ひさしく、日輪巻にちりんまきゆみつがえをして、うでのスジを思うさまのばしたことがないから
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)