“居坐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いずまい50.0%
いすわ33.3%
いざ8.3%
ゐずまひ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呼吸いきたゆげに途絶え途絶え、隙間をれて聞ゆるにぞ、お通は居坐いずまい直整ととのえて、畳に両手をつかえつつ、行儀正しく聞きいたる、せな打ふるえ、髪ゆらぎぬ。
琵琶伝 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
だから早く顋髯を生やして上下の釣合つりあいを取るようにすれば、顔の居坐いすわりがよくなって動かなくなりますと答えた。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
貞之進は始終耳をそばだてゝ居たが、ついに思う名を聴得なかったので、平日ふだんならば男児が塵芥ちりあくたともせぬほどのことが胆を落し、張合なげに巻煙草を吸附て居ると、その芸妓はこっち向きに居坐いざり直って
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
その居坐ゐずまひなほした。が、しづんだかほに、なみだながした。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)