“いずまい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
居住居45.7%
居坐17.1%
居住11.4%
坐住居8.6%
坐勢5.7%
居座5.7%
坐様2.9%
居坐居2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お納戸の絹セルに、ざっくり、山繭縮緬やままゆちりめんしまの羽織を引掛けて、帯のゆるい、無造作な居住居いずまいは、直ぐに立膝にもなり兼ねないよう。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
端然きちん居坐いずまいを直して、そのふっくりした乳房へ響くまで、身に染みて、鳩尾みずおちへはっと呼吸いきを引いて
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
側で聴いているガラッ八の八五郎の方は、居住いずまいを直したり、額を叩いたり、長んがいあごを撫で廻したり、話を聴く前からもう、一方ならぬ興奮です。
「非人情ですよ」と女はたちまち坐住居いずまいを正しながらきっと云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
総江は急いで坐勢いずまいを立て直すと、俯向いたまましきりにせつせと自分の御飯をよそひ、つきつめた顔を泪に醜く泣きよごして、ガツガツと飯を食べはぢめた。そしてもう、喋らうとしなかつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
彼女等はそれが御巡覧の先振れでもある様に、坐様いずまいを直して、一層身を堅くした程である。
黄金仮面 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
居坐居いずまいを直して、キチンとすると、掻合かきあわせる浴衣を……くぐって触る自分の身体からだが、何となく、するりと女性にょしょうのようで、ぶるッとして、つい、と腕を出して、つくづくとながめる始朱。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)